ども、沖縄SUN仲里です。
本日、10月11日(日)暴風警報が解除されました。長い長い台風がようやく去っていきます。週末の台風はもう辞めてほしいです。
さて、台風のときは映画鑑賞か読書に限りますね。
今日読んだ本は、天才 成功する人々の法則 勝間和代さんが翻訳したもので、Amazonでも人気のあった本です。
私の仕事が子どもたちのキャリアについてですので、教育法や教育論にとても関心があるんですね。この天才 成功する人々の法則を読む理由は、天才を生むのは「才能」なのか「環境なのか」、などとても興味をそそられたからです。
私は人間の発達は輻輳説ではないかなと思っています。
さて、本の内容ですが、
- 第1章 マタイ効果
- 第2章 1万時間の法則
- 第3章 天才の問題点 その1
- 第4章 天才の問題点 その2
- 第5章 ジョー・フロムの三つの教訓
- 第6章 ケンタッキー州ハーラン
- 第7章 航空機事故の“民族的法則”
- 第8章 「水田」と「数学テスト」の関係
- 第9章 マリータの取引
マタイ効果ですが、アイスホッケーの選手の生年月日から、選手に選ばれやすい法則があることがわかります。これは日本のプロ野球でも言われることですが、4月生まれが有利ということです。4月2日生まれと、4月1日生まれでは、発達に1年の差がありますので、4月2日生まれが、スポーツする上でとても有利に働くということです。体も脳も発達していますからね。
そして、ここからが私がとてもうなずいたところですが、選抜チームの生年月日も区切りが1月1日であれば、1月生まれの選手が有利で、12月生まれが不利になり、実際に1月生まれの選手が選抜チームに多く選ばれている、ということです。
ある時点で指導者に才能があると見込まれると、よりよい指導が受けられる可能性が高くなります。ここでは、発達の差(区切りによって生じる)によって能力のあるなしが決められている、ということです。
第3章からの天才の問題点ですが、スタンフォード大学の心理学教授ルイス・ターマンの研究から、天才の問題点について記述されています。
天才は天才でも、全員が社会で成功できるわけではない。
著者の言葉で言うと、
たった一人で成功したものはいない
ということです。いくら才能があったとしても、その才能を発揮するのは社会です。社会では周りの協力が必要です。協力を得るために必要なスキルも成功するために必要なことなんですね。本では、貧富についても書かれてありますが、家庭の状況によって、成功に近づく、遠ざかることが書かれてあります。貧しいから成功しない、裕福だから成功する、ということではなく、貧しくても成功することはできるということで、私は大いに喜んでいます。どのような環境に生まれても周りのサポートで子どもたちの能力を最大限発揮できる環境は作れんじゃないかと思えました。
ということで、スーパーに行ってビール買ってきます。
良著です。子どもたちに関わる仕事をしている人に読んでもらえるといいな。