社会構成主義の実践③「リフレクティング手法」を振返って


ども、沖縄SUNです。

ベランダに積もる雪

ベランダに積もる雪

今日は雪が降る中、外出自粛のため自宅にてのんびりしています。コロナウィルスの影響はどこまで広がっていくのでしょうか。私が気になるのは、仕事への影響です。イベント関係、観光系、飲食など売上激減していると思うのです。会社に対して、そして従業員に対しての金銭的な補償支援が行政に求められると思います。私は公費事業を担っているため、今回のコロナウィルスにおける影響はそこまでないと思いますが、困窮されている方たくさんいらっしゃると思うので、安心して生活できるよう早めの対策をお願いしたいです。

さて、社会構成主義の実践3回目は、リフレクティング手法を振返って。リフレクティング手法はノルウェーの精神科医のトム・アンデルセン氏らがはじめた家族療法です。

トム・アンデルセンは、内科医として勤務しているとき、疑問が沸き上がり、その疑問を解決するのは精神科ではないかと考え、精神科の医師になります。

精神科医になったアンデルセンは、ミラノ派家族療法を取り入れ、チームで家族面談を行うようになります。家族面談では、面談をするスタッフとガラス越しに面談を見て、休憩中にその家族に治療法などのアドバイスを行うスタッフに分かれます。

アンデルセンは、その取組の中にある、ガラス越しに見て、治療方針を検討する海流という取組にやりにくさを感じたようです。アンデルセンは、

介入をすることは、家族よりも治療チームの方が問題に対して理解が進んでいる、と感じを与えてしまう。そして、その前提には、治療者の方が家族が考えるより優れた問題解決の方策を知っているという思いがあるようだ。

と述べています。私たち対人支援職はその被支援者に対してどのように接しているかということが問われると思います。私たちは専門職だから、あなたよりもあなたのこと知っているし(そんなことはない)、あなたたちよりも解決策知っているし(そんなことない)、という気持ちを持ち始めていたら、対等な関係を築けないですよね。私たち支援者の方が上なんですってなっちゃうから。被支援者の感情はどうなるでしょうか、私は自分のことを解決できない人間なんですって刷り込んでいくかもしれません。

アンデルセンは、そこから仲間と家族療法の在り方を検討していきます。面接のセッションの合間に、なぜ家族から離れて部屋を移るのだろうか、われわれの間で、その家族についての話合いを、なぜ秘密にしようとするのだろうか、治療チームは家族とともにいるべきではないか、そして、われわれがどのように問題に対処していくか家族に見せるべきではないだろうか、家族にそういう経過を見てもらうことによって、家族が自分たち自身の答えを見つけていくのではないだろうか...

そこから、アンデルセンたちが行う支援はリフレクティング・チームと呼ばれることになります。

 

 

 

 

 

 

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