協働する探求のデザイン

どうも、沖縄SUNです。

夏休み、いかがお過ごしでしょうか。沖縄は台風6号がまさかのUターン直撃があり、台風からの復旧活動が必要な状況です。スーパーの棚は入荷していない商品が多く見られます。道路や公園などは折れた木や枝が落ちています。

さて、夏休みですので、普段できないことにチャレンジしたいなと思い、最近怠けている読書に取り組んでいます。

今読んでいる本はこちらです。

協働する探求のデザイン 著 藤原さと  平凡社

もくじ

1.探求の歴史 
2.世界のさまざまな探求
3.協働する探求の構造
4.探求における問いのデザイン
5.概念を使った探求のデザイン
6.課題解決による探求のデザイン
7.探求の評価をデザインする
8.探求における協働のデザイン
9.探求の究極の目標

私がこの本を手に取った理由は、こどもたちを対象に新しい活動をスタートするためにその参考にしたいと思ったからです。私は以前、高校生を対象にしたプロジェクト型の活動を行っておりました。

探求学習とは?

文部科学省HPより引用します。
総合的な学習(探究)の時間は、変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標にしていることから、これからの時代においてますます重要な役割を果たすものである。

総合的な学習の時間が導入されたときは、授業時数削減がフォーカスされ、総合的な学習の時間の意義を理解するための報道は少ないと感じました。
私はこれまでの経験から、総合的な学習の時間が学校教育を変え、こどもたちが主体的な人生を歩むための力を身に着けることができると期待しました。

期待通りにはいかないところが多かったようで、総合的な学習の時間の意義が浸透せず、文科省が求める自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成、はハードルが高かったようです。

私は、沖縄県、沖縄市の事業で高校生対象のプロジェクト型の活動をしていましたが、この活動をまた沖縄で展開していきます。

未来を作るのはこどもたち。そのこどもたちが社会で活躍できる能力を身に着けることができる取り組みを行います。

今日はこの辺で。また続きを書きますね。


                                       

少年犯罪と隠れた格差

 

 

こんにちは。仲里です。

セントパトリックデイ(*^▽^*)沖縄市中央パークアベニューはにぎやかです。「不寛容の本質」東工大准教授西田亮介氏の著書を読んでいます。少年犯罪、凶悪犯などがメディアを賑わすことがあります。

「少年犯罪が、家庭や経済活動といった個人を取り巻く環境要因のいくつかの巡り合わせ(の悪さ)がトリガー(引き金)を引いているようだ。」P137

少年犯罪に、厳罰化、自己責任、という言葉が出てくることがあるが、それで少年犯罪は減少していくのでしょうか。

本書では、少年犯罪は減っているが、再非行少年率が上昇しているとのこと。

※平成27年 犯罪白書データから

犯罪は経済格差の影響があるそうで、社会復帰後に居場所や職場に困ることも少なくなく、そこに再び犯罪集団が接触することで再犯につながってしまうことがあるとのこと。

西田氏は、総合的な働きかけの重要性に言及。

少年院などの施設のみならず、社会の中の多様なステークホルダーの連携、居場所(帰住先)、就労先と就労支援の重要性などが提示されている。

ここで児童福祉法を引用します。

 第一章 総則

第一条  全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのつとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。

第二条  全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
○2  児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負う。
○3  国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

第三条  前二条に規定するところは、児童の福祉を保障するための原理であり、この原理は、すべて児童に関する法令の施行にあたつて、常に尊重されなければならない。

 

 

今、我々大人はこどもたちを守ることができているのでしょうか。

すべての子どもたちに適切な生活環境と教育の機会を提供していくにはどうしたらよいだろうかと考えるのですが、うーん。

私も事業で若年者の就労支援を行っています。私にできることは、まずは、目の前のこと。

今、関わっているこどもたちに向き合っていくことをしよう。

すべてのこどもたちが愛され、自分の可能性を信じ、生きることができますように。

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【講演会日記】0823

ども、仲里です。

ご無沙汰しております。台風が多い今年ですが、被害ありませんか?これから秋に向けても台風はやってくると思います。気をつけて行きましょう!

さて、8月23日(日)に講演会に行ってきました。

天外伺朗講演会

天外さん

 

 

 

 

 

 

 

「天外伺朗 講演会&くがにむいのチャンプルー祭り」

面白いタイトルです。私は以前、経営の勉強をしているときに、フロー経営というのに出会いました。そこでフロー経営の勉強をしようと思い、本を手にしたのが天外さんの著書なんです。

天外さんは、

・経営

・教育

について、さまざまな提言をしております。その一つ一つが私にとっての学びであり、目標でもあります。教育で言えば、モンテッソーリ、斉藤公子、サドベリーなど、人間の本質にフォーカスした素晴らしい教育について、学びました。

天外伺朗

天外さん本たくさん

 

 

 

 

 

 

去年も南部の保育園で講演会がありましたが、とてもたくさんの学びを得ることができました。

今回も、同じく参加してよかったなと。

コンサートもあり、大城蘭さんの歌声にとても癒されました。

そうそう、会場で販売していたあるお店がですね、私のおやじが作っている無農薬の小麦を使っているらしくて、今度食べに行かなきゃと思った次第でございます。宗像堂のパンは相変わらず美味しいですねぇ〰

一人一人の人間が、その人らしく生きて行けるよう、その環境を作っていきたいと、改めて思いました。

ということで、今日も沖縄SUNブログまで遊びに来ていただき、ありがとうございます(#^.^#)

 

読書日記1011【天才・成功する人々の法則】

ども、沖縄SUN仲里です。

天才!成功する人々の法則

天才!成功する人々の法則

本日、10月11日(日)暴風警報が解除されました。長い長い台風がようやく去っていきます。週末の台風はもう辞めてほしいです。

さて、台風のときは映画鑑賞か読書に限りますね。

今日読んだ本は、天才 成功する人々の法則 勝間和代さんが翻訳したもので、Amazonでも人気のあった本です。

私の仕事が子どもたちのキャリアについてですので、教育法や教育論にとても関心があるんですね。この天才 成功する人々の法則を読む理由は、天才を生むのは「才能」なのか「環境なのか」、などとても興味をそそられたからです。

私は人間の発達は輻輳説ではないかなと思っています。

さて、本の内容ですが、

  • 第1章 マタイ効果
  • 第2章 1万時間の法則
  • 第3章 天才の問題点 その1
  • 第4章 天才の問題点 その2
  • 第5章 ジョー・フロムの三つの教訓
  • 第6章 ケンタッキー州ハーラン
  • 第7章 航空機事故の“民族的法則”
  • 第8章 「水田」と「数学テスト」の関係
  • 第9章 マリータの取引

マタイ効果ですが、アイスホッケーの選手の生年月日から、選手に選ばれやすい法則があることがわかります。これは日本のプロ野球でも言われることですが、4月生まれが有利ということです。4月2日生まれと、4月1日生まれでは、発達に1年の差がありますので、4月2日生まれが、スポーツする上でとても有利に働くということです。体も脳も発達していますからね。

そして、ここからが私がとてもうなずいたところですが、選抜チームの生年月日も区切りが1月1日であれば、1月生まれの選手が有利で、12月生まれが不利になり、実際に1月生まれの選手が選抜チームに多く選ばれている、ということです。

ある時点で指導者に才能があると見込まれると、よりよい指導が受けられる可能性が高くなります。ここでは、発達の差(区切りによって生じる)によって能力のあるなしが決められている、ということです。

第3章からの天才の問題点ですが、スタンフォード大学の心理学教授ルイス・ターマンの研究から、天才の問題点について記述されています。


 

天才は天才でも、全員が社会で成功できるわけではない。

著者の言葉で言うと、

たった一人で成功したものはいない


 

ということです。いくら才能があったとしても、その才能を発揮するのは社会です。社会では周りの協力が必要です。協力を得るために必要なスキルも成功するために必要なことなんですね。本では、貧富についても書かれてありますが、家庭の状況によって、成功に近づく、遠ざかることが書かれてあります。貧しいから成功しない、裕福だから成功する、ということではなく、貧しくても成功することはできるということで、私は大いに喜んでいます。どのような環境に生まれても周りのサポートで子どもたちの能力を最大限発揮できる環境は作れんじゃないかと思えました。

ということで、スーパーに行ってビール買ってきます。

良著です。子どもたちに関わる仕事をしている人に読んでもらえるといいな。